人生は白い犬(=尾も白い)

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古峯神社-1

大芦渓谷に紅葉狩りに出かけたら、盛りが過ぎていていい写真が取れなかった。

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そこで行き先を替えて古峯神社に足を伸ばした。


古峯神社

大芦川を越えると巨大な一の鳥居をくぐる。

一の鳥居
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神社の手前約6キロにあり、高さ24.622メートル、笠木の長さ34.240メートル、柱の太さは直径2.4メートル、昭和49年1月の建立だ。この一の大鳥居は、寛政9年(1797年)建立の初代一の鳥居から数えて4代目という。


古峯(ふるみね)神社は、標高1300mの高原台地、古峯ケ原高原(こぶがはらこうげん)の手前約4キロに位置する。

古峯ヶ原高原を古峰原とも記するのもあるが、神社で入手した由緒書の記述通り、ここでは神社も高原も古峰の表記とする。

古峯ケ原高原

6月の古峯ケ原高原
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この高原は日光開山の祖「勝道上人」が修行したところとして知られる。

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この岩の下で勝道上人が座禅修行したという。

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不遜にもお堂の奥を覗かせてもらった。

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金剛山奥の院とある。
古峯神社は古くは金剛山と称されていた。

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天狗の像があちらこちらにある。


初めて訪れたのは中学同級生のYチャンに誘われ、実にウン十年ぶりのDateの機会であった。
それまでは、古峯神社も古峯ケ原もまったく知らなかった。
最初の訪問では神社を素通りし、林道を車で走り、途中からハイキングをし、奥の院に到達した。
奥の院を見学した後、神社に足を向けた次第である。


さて、古峯神社に戻ろう。


一の鳥居手前に車を止め、徒歩で鳥居をくぐる。
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先ほどの巨大な鳥居が一の鳥居と思ったが、あれは一の大鳥居というらしい。

今度は木の鳥居をくぐる。
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さらに別の鳥居をくぐる。
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境内あちらこちらには、講奉納による石碑がある。
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由緒書によると、講中(講を作って社に参拝する人々)二万を超え、崇敬者は二百万人を超えるという。
なお、講とは、社寺を参拝するため、崇敬する人々が集まって組織したコミュニティーである。
そして講院の中からクジで選出されて代表として実際に参拝し、お札を受けて帰参し、講員にお札を授与する。この行為を‘代参’という。

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全国から訪れる参詣者のためなのか、郵便局もある。

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手水舎で清めてから境内奥に進む。

こちらにも石碑や天狗面の石像がある。
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さらに鳥居である。
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さらにまた鳥居が続く。
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萱葺き屋根の拝殿が見えきた。

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屋根に目をやると~
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萱葺き屋根にも天狗の面が飾られている。
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さて天狗が目立ってきたので、天狗の意味を考えてみる。

まず、ご祭神からであるが、祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、記紀(古事記、日本書紀)に登場する皇子(ミコ)である。しかし『古事記』では倭建命と記される。

別名、小碓尊(オウスノミコト)、倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)とも称され、第12代景行天皇の皇子である。
なお、尊(みこと)は命(みこと)よりも格が高いことを意味する。

東征の折、現在の静岡県で、だまされて狩に誘われ、火責めにあうが、草那芸剣(くさなぎのつるぎ、古事記。草薙剣(天叢雲剣)、日本書紀)をもって火の向きを変え、敵を倒した。このことから静岡には焼津や草薙という地名が残っている。
転じて、火防(ひぶ)せの神として崇敬されている。

また現在の神奈川県横須賀市には走水という地名があるが、現在の千葉県に渡る際、海神の怒りを鎮め奉ったという故事がある。このことから、海上安全や大漁満足として崇敬されている。

再び由緒書によると「国家安泰はもとより、家内安全・商売繁盛・交通安全・当病平癒・身体健全などの、総ての開運・除災・心願成就の神として崇られるに至り、関東随一の稀に見る霊山・古峯神社として現在では一段の信仰を仰ぐ的となりました」とある。

筆者は、生まれも育ちも栃木県ではあるが、2008年までこの地を知らなかった。
しかししばしば訪れる会津地方にある、古峯神社のお札を納める石塔などを見るにつけ、栃木県外のさまざまなところで古峯信仰が深いことを感じていた。

会津地方で見かけた古峯神社お札納めの石塔。
P9220139南会津の古峰信仰
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下のほうに「村中安全」の文字がある。
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新潟県村上市にある古峯神社。
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火災は村落にとって大きな災いである。
単に一軒が燃え崩れるだけではなく、村落全滅の要因ともなりえる。
そこで、崇敬の要因の一つになるだろうが、単に一軒のみが防火を祈念するのではなく、集落全体が防火を祈念し、火伏せの神である日本武尊を崇拝することになる。
また、集落全員が古峯神社に出かけて参拝するのではなく、講を組織し、代表者が代参するのである。
そして集落の中心付近に建てられた石塔のお札を一年に一度、あるいは複数回、新しいお札に替えるのである。


会津地方には屋根の一部に「水」と書かれた家屋がある。
P9220066南会津の民家「水」
これも防火を祈念してのことである。
ほかに「龍」という文字も見かけるが、これは水神に防火を祈念することになるだろう。


天狗の話にもどろう。

拝殿内外には様々な天狗が奉納されている。

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みたところこれが一番巨大なようだ。
昭和58年に茨城県にある私立短期大学が奉納している。

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昭和17年東京の複数の区に住む人たちの奉納である。

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こちらも昭和17年、個人の奉納である。
いずれも、崇敬者から心願成就の暁に奉納されたものである。

天狗信仰に関する記述を神社由緒から引用させてもらおう。

「当社は別名「天狗の社」とも呼ばれ、神社内参籠室や廊下には所せましと天狗の面、或いは、扁額・威儀物(火ばし、下駄、わらじ、天狗人形)が掲げられております。
これは熱心な崇敬者から心願成就の暁に奉納されたものばかりです。
天狗はご祭神のお使いとして、崇敬者に災難が起こった時、直ちに飛翔して災難を取り除いてくれる(災厄消除・開運)偉大なる威力の持主として広く根深い民間信仰を集めております。
顔が赤く鼻の長い天狗を「大天狗」、黒いくちばしのある天狗を「烏天狗」と申します。」

天狗はご祭神のお使いであるので、この意味ではキリスト教における天使(アンゲロス、メッセンジャーを意味するギリシア語)に相当するだろう。
しかし怖いイメージの天狗と、あの天使のイメージとは大きくかけ離れるので、天使ファンの方々からお叱りをいただきそうだ。

天狗は単なるお使いではなく、神に代わって、直ちに災難を取り除いてくれる。
この点では天使とは役目が異なるようだ。

神道において、神の使い、または神意を代行して現世と接触する者を、神使(しんし)という。
特定の動物が多いが、猿、蛇、鹿、ウサギ、鳩、サギ、亀、鯉など、哺乳類から鳥類・爬虫類、想像上の生物まで幅広い。


元々、天狗とは中国において凶事を知らせる流星を意味するものであった。
日本における初出は『日本書紀』で、舒明天皇9年2月(637年)の流星の記述にある。

時代が変わり、山岳信仰盛んになると、天狗は山の神とされた。

古峯ケ原が参が山岳信仰の地であり、修験道が神仏習合と合わさり、天狗信仰も出てきたのであろうか。

-続く


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| 神社 | 11:06 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

凄い知識。

これは凄い知識の集大成ですね、何時も感心しますe-420
たぶんパンフレットより濃い内容だと思います、時間を気にせずに一日ゆっくり過ごしたいですねe-317
私は職業柄どうしても建築物に目が行きます、私にとっては宝の山です、山じゃないけど・・・e-451
紋は私しんちと同じ左三つ巴ですね、けど屋根には天狗は付いてないけど、棟瓦には家紋が付いてるけどねe-271

| 倉治 | 2012/11/25 20:41 | URL |

左三つ巴

倉治さん

巴は古くからある紋のようですね。
水の渦巻に煮ているところから‘防火’の意味に転じているようです。
屋根に巴を描くのは会津など同様'水’に通じますね。
あちらこちらの社寺で見かけます。
従兄弟のお寺には‘三つ葉葵’がありました。
我が家は丸に三柏ですわ。
柏だから先祖は社家なのかな~

とかなんとか、雑学色々と面白いので身についていますが、あくまでも浅学の範囲です。

| quita | 2012/11/26 09:24 | URL |

ほ〜!なかなかの天狗さんですね〜!
今にも、ひょいと出てきそうな天狗さんですわ。
天狗と言えば、最近、実家にも猿田彦さんがきてるそうで。。(いたこはんが言ってた)母の祖先が猿田彦さんをえらい大切に祀っているそうで、母には猿田彦さんが居て守ってくれてるんだと!でも、おかげで、母が落ち着かんのはなんでやろ?

天使イコール天狗、翼があるから何となくのイメージかな。
でも、イケメンの天使が私はやっぱり好きですわ(^^)

| メグラン | 2012/11/27 21:50 | URL |

猿田彦は国津神~

メグランさん

「天狗と言えば、最近、実家にも猿田彦さん」
天狗=猿田彦、ではないですよ、違いを知っていますよね~
天使=天狗、神の使いと言う意味でイコールなんです。
しかし古峯神社の御祭神のように、どこでも天狗が神使とは限りまへん~
さらに天使は男性でも女性でもオマヘン~、これも知っていますよね~

集中講義でもしましょうか~、でも抗議はしないでね~

| quita | 2012/11/28 14:42 | URL |

あ、講義お願いします。
格安で最高の講義を。。(^^)

| メグラン | 2012/11/28 22:20 | URL |

講義代

弟子入りなら無料ですよ~
鞄持ちも無料です~

| quita | 2012/11/29 11:22 | URL |

あ、じゃ、弟子にしてくださいなe-454

| メグラン | 2012/12/01 14:28 | URL |

オ~ケ~よ~

メグランさん
Y様もかつは画像操作助手にして、無料でキリスト教宗教絵画の講座受けていましたよ~

| quita | 2012/12/01 15:26 | URL |















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