人生は白い犬(=尾も白い)

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鷲子山上神社-その3

‘とりのこさんしょうじんじゃ’と読む。
通称は’とりのこさん’。

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栃木県と茨城県の県境に位置する。


栃木県側の参道から向かい(対面交通だが、現在は下り通行推奨)、樹木の中、女人禁制と書かれた杭を眺め、更に上に進む。


すると鳥居があるので車から降りてみる。
まず目に入ったのが「浅間神社(富士権現)女人禁制の峰」と書かれた杭である。

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鳥居からの階段を登れば簡単に行き着けそうだ。
しかし蛇でも出てきたら困ると思い、断念した。

後に宮司さんからの聞き取りでは、三つある峰のうち、一番北に位置する峰で、昭和30年代までは集落の男性が年末に一夜篭りをしたという。

「登ってもいいですが、何も無いですよ」と言われた。

目的は、当初の目的とは違い、女性抜きの男性だけの娯楽のようだったとも考えられる。
信仰よりも親交目的となったかは定かではない。

山岳信仰では、山に入り、下界から一旦あの世に渡り、山のエネルギーで蘇生して、再び下界に戻るという考えだろう。
しかし峰と言っても一番高いところで470mほどであるから、深山篭りのような厳しさはないだろう。だが厳寒の山篭りは大変厳しいはず。

そして社名から、祭神は木花咲耶姫または木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)である。
父は大山積神または大山津見神、大山祇神(オオヤマツミノカミ)であり、姉に石長比売または磐長姫(イワナガヒメ)がいる。
天孫降臨の瓊瓊杵尊または邇邇芸命(ニニギノミコト)の妻となる。
神山体である富士山に鎮座し、全国各地、特に東日本にたくさんの浅間神社がある。
東日本の守護神とも考えられる。


さて、ここからほんの少し走ると駐車場がある。


駐車場の近くにあるのが、本宮である。
三つある峰のうち、二つ目、中央に位置する峰に鎮座する。

以前この場所が主たる社だったが、後に現在地に移されている。
したがってモトミヤである。


朱塗りの鳥居から階段を見あげると巨大なフクロウが見える。

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日本一の大フクロウ(7m)像と不苦労御柱(金運福徳の御柱) ・四神の御柱(除災・方除けの御柱)がある。

なんとも奇異な感じがするが、宝くじが当たったなどと、御利益を受けた人たちがいるらしい。
そして案内書に従って、柱を叩いたり抱きついたりする参拝客も多数入る。
いつ頃建てられたのか、最初に来た時には無かったが...。

この神社の祭神は天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる神様である。
神話によると、この神は天の岩戸開きの時、岩戸の前で神々の踊りが始まり、弦楽器を奏でると、弦の先に鷲が止まったことにより名に鷲の字が加えられている。
多くの神々が、鷲が止まったことは世の中を明るくする吉祥を表す鳥と神々が喜んだという。

そのこともあってか、大神のお使い、幸せを運ぶのがフクロウ(不苦労)だそうである。


本宮本殿
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フクロウ像よりも、筆者は、本殿手前右側の出羽三山関連の立派な祠に関心の目が行ってしまう。

なんでも明治時代、出羽三山参りから帰村した人が佐良土(さらど)付近で神がかりになり、後日、本宮に寄進したという。
栃木県でも出羽三山信仰は篤い。

これは歩いていると、あちらこちらの田んぼの端などに、「湯殿山」「羽黒山」などと記された石があるのに気がつくことからも推測できる。

馬頭観音の石碑も多いが、これは那須のが原が馬の名産地であったことを髣髴とさせる。
出征軍馬の慰霊碑もあちらこちらで見かける。


さて、話をトリノコサンに戻すと、この御山も天狗信仰があったと聞く。
先代宮司さんが書き残してくれたものを数点もらったが、その中に、当社家では、代々卵を食べてはいけないという決まりがあることを知り、大変興味深く思った。
良く考えると、トリノコ、鳥の子、何と言うことは無い、卵ではないか。
先代宮司さんの手記によると、嫁いできたヨメには申し訳ない、ともあった。

さらに天狗と神社を結び付けようと考えたが、天狗は近郊の佐良土にある光丸山法輪寺の方が先に有名になったため断念したようだ。
氏子の支持もあって、フクロウの神社となり、フクロウグッズもお札などで売られている。


光丸山法輪寺の巨大天狗面@大田原市佐良土
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本宮を後にし、南の方に行くと、栃木県と茨城県の県境の看板が出てくる。

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楼門をくぐると96段の階段だ。

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この階段もフクロウに関連付けられている。
説明によると、「石段は、社務所より拝殿前まで96段(苦労)。片道苦労(96段)、往復不苦労(2回苦労.296)といい、幸運を招く石段」だそうである。


今回は石段を登らず、距離は若干長くなるが、ゆるやかな斜面を登ってみよう。

階段脇の道から楼門や鳥居の景色
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楼門から右にはずれ回りこむようにして本殿に向かう。

すると神仏習合の名残が見られる。

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左手奥には六地蔵と称される像がある。

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見あげると拝殿前のテラスが見える。
往時は富士山なども眺められたそうであるが、今は植林なども加わり、視界は期待できない。
夕方ならば南西方向の景色が美しかったに違いない。

境内にある「日本の自然百選 鷲子山」の説明文には次のように記されている。

「山頂よりは眼下に北関東の平地、日光那須の連峰、晴れた日には遠く富士が見え、昔、黄門水戸光圀公は当社参拝のおり鷲子山十景七奇を選ばれました。碑は楼門前にあります」。

拝殿正面
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本殿裏面
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本殿に背を向けると、地図上では、はるかかなたに出羽三山がある。

「現存する本殿は、天明8年(1788)に再建されたもので、三間社流造の銅板葦で千木・堅魚木を配し、向拝を付している。
典型的な江戸中期の作とされ、あらゆる個所に彫刻・彩色が施されています。
本殿柱や、頭貫の彫刻構成と装飾の豊かさは、類例をみない奇抜な手法であり、社殿の彫刻の流れを知る上で貴重な遺構です。」-神社HPより。

本殿西側
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本殿から拝殿一部の西側
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本殿から裏手に行くと奥山稲荷神社があり、1月の風物詩、寒椿はこの周辺で楽しめる。


奥山稲荷神社から本殿の景色
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寒椿
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1月中旬から下旬にかけて撮影


ここでは11月の第三土曜日の五時から‘夜祭’が行われる。
本来神社のお祭は夜間行われたのだが、明治以降昼間に行われるようになったので、古式祭というのは珍しいだろう。

宮司さんからの聞き取りでは、旧暦10月の16日子の刻(夜0時)、17日の丑の刻(午前2時)、同日寅の刻(午前4時)に執り行われる古儀だが、平成19年から第三土曜日に移行した。
体力の必要な祭儀で、氏子の年齢からしても、年々厳しくなりつつあるようだ。
祭典細部は、社家の秘伝として伝えられているようだ。

第一資料、古書などを見せてもらいたかったが、大半は町の資料館で保管されているとのことだ。

しかし栃木県北部では夜祭はないので、一度は見学させてもらいたいと思っている。


3回に分けて、とりとめも無く、鷲子山上神社について書きました。

聞き取りがデジタル時代直前のため、また被災していただいた資料が紛失していること、文字データがワープロ専用機で今は動かないこと、などにより、思い違いで書いた点もあると思いますが、最後まで読んでくれた方々に感謝します。

とりここさんシリーズはこれでオシマイです~
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| 神社 | 13:47 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

すごい立派な社殿だなぁ~としみじみです。女人禁制の場所は、確かにコミュニティーの一環なのかもしれないと思いつつ、浅間神社て、あの富士にある浅間神社の関連なのかなぁ~と。。いろいろと、ネットワークがあることさりながら、富士山信仰て全国各地であるんだろうなぁ~としみじみです。

| gilbert | 2012/04/04 19:36 | URL |

浅間神社

gilbertさん

’あさまじんじゃ’と読んだら、ここの宮司さんに’せんげんじんじゃ’って言われました。
富士山信仰からきているのと富士山がコノハナサクヤヒメの神格化されたことから、日本各地にたくさんありますね。
特にコノハナさん大好きな女性が増えているとも耳にしました。
神社名から祭神が推測できると白い犬~

| quitaviva | 2012/04/05 10:45 | URL |

こちらは、前回に比べ雰囲気は良いですね。私には前回の所は合わなかったかもですが。コノハナサクヤヒメやら、岩戸のお話やらとても興味深いですね。行ってみたいです色付きの文字

| メグラン | 2012/04/07 20:35 | URL |

quitaさん、ごめんね。前コメントいらない文字が出ちゃったe-443

| メグラン | 2012/04/07 20:37 | URL |

お山には色々あり

メグランさん

キリスト教でも同じようですが、ある意味、テーマパークの要素がありますよね。
お寺の御開帳なんて、まさにその感じじゃないですか~
だから自分にあうのがあったり、なかったりですわ~

| quitaviva | 2012/04/08 12:02 | URL |















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